機関リポジトリとは

機関リポジトリ(Institutional Repository)とは、大学など研究機関で生み出された学術研究成果を電子形態で一元的に収集・蓄積・保存し、インターネットを通して世界に向けて無償で発信・公開するために設置された電子アーカイブシステムのことです。




機関リポジトリの背景には、1990年代以降の学術雑誌界の危機的状況(一部の出版社による市場の寡占化、価格高騰による読者の減少が更に価格を高騰させるという悪循環)を受けて広がった世界規模のオープンアクセス運動がありました。

オープンアクセス運動とは、学術情報をインターネット経由でなんら制限を受けることなくダウンロードでき、合法的に利用できる人類の共通資産としようとする運動であり、これにより研究者自身によるWEB上でのセルフアーカイビング、オープンアクセス誌による論文の電子ジャーナル化がすすんでいきました。

現在では日本国内でも、「学術成果への自由なアクセスは研究推進の不可欠の要素であるとともに、今後の科学や社会の発展の基盤である」(文部科学省HP「オープンアクセスに関する声明」より)という考え方が浸透し、2003年以降は機関リポジトリを設置する大学・研究機関が急増し2018年03月時点で754機関が機関リポジトリの公開に至っています。(国立情報学研究所「学術機関リポジトリ構築連携支援事業」報告)
 
大学による機関リポジトリ設置の意義

 

  研究者にとって

 ■学術研究成果の効果的発信
 ■研究成果の可視性(Visibility)と速報性
 ■被引用機会の拡大
 ■デジタル保存・管理(セルフアーカイブとして代用することができ、
  世界中どこにいてもインターネットを介してアクセスすることが可能)
 ■読者層の拡大


 大学にとって 

 ■ 
社会に対する説明責任の履行
 ■ 大学ブランド力の向上
 ■ 国際的な発信力の強化