@article{oai:kobe-c.repo.nii.ac.jp:00002034, author = {國吉, 知子 and KUNIYOSHI, Tomoko}, issue = {1}, journal = {神戸女学院大学論集, KOBE COLLEGE STUDIES}, month = {Jun}, note = {P(論文), 親子相互交流療法(PCIT:Parent-Child Interaction Therapy)は、米国のEyberg,S.らが1974年に開発した親子関係改善のための心理療法であり、主に2歳~7歳の幼児をもつ親を対象に週1回1時間、12回~20回程度の親子同時プレイセラピーを実施する。PCITは子どもの問題行動、特に外在化した攻撃的行動などの行動障害が改善することが報告されており、エビデンスに基づいたセラピーである。日本では2000年代後半に導入され、主に首都圏で普及しはじめているが、関西での初の導入に向け、本学心理相談室で実施のための準備を進めている。PCITはこどもと遊ぶ親にセラピストがワンウェイミラー越しにトランシーバーでライブコーチングを行う点に大きな特徴がある。またプログラムは、前半のCDI(Child-Directed Interaction;子ども指向型相互交流)と後半のPDI(Parent-Directed Interaction; 親指向型相互交流)の2段階から成り立っており、前半のCDIでは、親のPRIDEスキル(よりより関係づくりのためのスキル)の獲得や望ましくないスキルの低減を目指す。CDI習得後、PDIに進み、親は遊びながら子どもの行動修正に有効な指示の出し方や統制の仕方を具体的に学ぶ。本稿では、PICTの特徴や手順、PRIDEスキルやDon'tスキルなど具体的な内容について解説した。さらにPCITにおける限界設定の意義についてとりあげ、PDIセッションにおけるタイムアウトを子どもにとって安全に進めるためにはCDIセッションでの親子の絆の再構築が重要であることを指摘した。さらに限界設定が三者関係への転回点として機能する点、子どものネガティブ感情に対処しにくい現代の親にとって、限界設定が重要になってきている点などについて論じた。}, pages = {109--123}, title = {親子相互交流療法(PCIT)における限界設定の意義}, volume = {60}, year = {2013}, yomi = {クニヨシ, トモコ} }