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ジャンヌ・ダルク,両性具有の理想像 - マーク・トウェインの 「驚異の少女」
https://doi.org/10.18878/00002174
https://doi.org/10.18878/0000217460e61752-9caa-4b6c-9f3c-11ec9e8b1e9c
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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神戸女学院大学
女性学インスティチュート |
Item type | 紀要論文(ELS) / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 1997-03-01 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | ジャンヌ・ダルク,両性具有の理想像 - マーク・トウェインの 「驚異の少女」 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | Joan of Arc, or an ideal androgyne: Mark Twain's "Marvelous child" | |||||
言語 | en | |||||
言語 | ||||||
言語 | eng | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
ID登録 | ||||||
ID登録 | 10.18878/00002174 | |||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||
ページ属性 | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | P(論文) | |||||
記事種別(日) | ||||||
値 | 特集 | |||||
記事種別(英) | ||||||
言語 | en | |||||
値 | Special Issue | |||||
論文名よみ | ||||||
その他のタイトル | ジャンヌ ダルク リョウセイ グユウ ノ リソウゾウ マーク トウェイン ノ キョウイ ノ ショウジョ | |||||
著者名(日) |
別府, 恵子
× 別府, 恵子 |
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著者名(英) |
BEPPU, Keiko
× BEPPU, Keiko |
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著者所属(日) | ||||||
値 | 神戸女学院大学文学部英文学科(アメリカ文学) | |||||
著者所属(英) | ||||||
言語 | en | |||||
値 | Professor of Kobe College,Department of English(American History) | |||||
要旨(日) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | もっともアメリカ人らしい作家とされるマーク・トウェイン。彼の彗星のような人生-ハレー彗星とともにこの世に生まれ、その再出現とともに世を去ったという(1835-1910)-には多くの謎に包まれた部分がある。南北戦争後の金メッキ時代をつぶさに生きた南部人でありながら、東部上流階級出身の淑女(レディ)オリヴィア・ラングドンと結婚、コネティカット州ハートフォードに邸宅を構え、黒人の使用人を有し、紳 士(ジェントルマン)としての生活を享受した「コネティカット・ヤンキー」でもあった。このヤンキーはまた、南北戦争後のアメリカの進歩と機械文明を信奉し、その恩恵を最大限に利用する一方、アーサー王伝説の時代にも憧れたロマンチスト、サミュエル・クレメンス/マーク・トウェインという二つの顔をもったアメリカ作家である。 トウェインの代表作といえば、永遠の少年をテーマにした『トム・ソーヤーの冒険』(1876)や『ハックルベリー・フィンの冒険』(1884)などがあげられるが、同時にまた史実に題材を求めた『王子と乞食』(1882)、『アーサー王宮廷のコネティカット・ヤンキー』(1889)、『ジャンヌ・ダルク回想記』(Personal Recollections of Joan of Arc,1896)など、いわゆる歴史小説を手がけている。これらの歴史小説は「センチメンタルな駄作」とされて文学的評価は必ずしも高くなかったが、最近ではその再評価が進んでいる。生涯、愛妻オリヴィアや三人の娘(スージー、クララ、ジーン)をはじめ多くの女性に囲まれて人生を過ごしたトウェインだが、不思議なことに女性特に大人の女性を描くことはなかった。そのマーク・トウェインが何故、殉教者・聖者として崇められるジャンヌ・ダルク(1412-1431)に魅了され、「個人的回想記」とする彼女の「伝記」を書いたのか、南北戦争後のアメリカという歴史/政治的コンテクストのなかで、その「謎とき」をするのがこの小論の目的である。その作業を通して、この歴史上の人物ジャンヌ・ダルクの表すシニフィエとは何か、特に現代社会におけるジャンヌ・ダルクという記号の表すものとは何かを考察したい。 | |||||
雑誌書誌ID | ||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||
収録物識別子 | AN10066294 | |||||
書誌情報 |
女性学評論 en : Women's studies forum 巻 11, p. 31-56, 発行日 1997-03 |